AIを活用したFX投資を始めると決意したものの、正直なところ、私にはFX投資に関する知識がほとんどありませんでした。「為替」という言葉自体は知っていても、それが具体的にどのように動き、どうやって利益を生み出すのか、まったく理解していなかったのです。

そこで、まず取り組んだのが、FX投資の基礎知識を学ぶことでした。この過程は、想像以上に大変でしたが、同時に非常に興味深いものでもありました。

最初に手をつけたのは、FXの基本的な仕組みを理解することでした。FXとは「Foreign Exchange」の略で、外国為替証拠金取引のことを指します。簡単に言えば、ある通貨を別の通貨に交換し、その為替レートの変動で利益を得る取引です。

例えば、1ドル100円の時に1万ドルを買い、後に1ドル110円になった時に売れば、10万円の利益が出る。これがFXの基本的な仕組みです。しかし、実際にはレバレッジという仕組みを使うことで、より少ない資金で大きな取引ができるようになっています。

このレバレッジの概念を理解するのに、私は少し苦労しました。25倍のレバレッジを使えば、4万円の証拠金で100万円分の取引ができる。これは大きな利益につながる可能性がある反面、大きな損失のリスクもあるということです。

ここで、私の製造ラインの設備設計の経験が役立ちました。設備設計では、効率を上げるために様々な工夫をしますが、同時にリスク管理も重要です。FXのレバレッジも同じだと考えれば、理解しやすくなりました。効率(利益の可能性)を上げつつ、リスクを適切に管理する。この考え方は、FX投資全体を通じて重要なポイントになりそうです。

次に学んだのが、為替レートに影響を与える要因です。これが、予想以上に複雑で奥が深いものだということを知りました。金利、インフレ率、政治的要因、経済指標、さらには地政学的リスクまで、実に多くの要素が為替レートに影響を与えています。

ここで、私は一度挫折しそうになりました。「こんなに多くの要因を考慮して取引するなんて、とても無理だ」と。しかし、ここで以前見たAIを使ったEA (FX GO tap)の記事の存在を思い出したのです。AIならば、これらの複雑な要因を総合的に分析し、より正確な予測を行うことができるはずです。この気づきが、再び私にやる気を与えてくれました。

続いて、テクニカル分析とファンダメンタル分析について学びました。テクニカル分析は、過去の価格変動のパターンから将来の動きを予測する方法です。ローソク足チャートやトレンドライン、移動平均線など、様々な指標があります。一方、ファンダメンタル分析は、経済指標や政治情勢など、為替レートに影響を与える基礎的な要因を分析する方法です。

これらの分析方法を学ぶ中で、私は自分の左利きという特徴が意外な形で役立つことに気づきました。左利きの人は右脳優位とされ、パターン認識能力が高いと言われています。このことは、チャートのパターンを読み取るテクニカル分析に向いているかもしれません。また、製造ラインの設計で培った論理的思考は、ファンダメンタル分析に活かせそうです。

さらに、リスク管理の重要性について学びました。損切りや利益確定の設定、ポジションサイズの管理など、投資を続けていく上で欠かせない知識です。これは、私が家族キャンプで学んだ教訓と似ています。キャンプでは、天候の変化に備えて常に準備をしておく必要があります。FX投資でも同じように、市場の急激な変動に備えて、常にリスク管理を意識する必要があるのです。

学習を進める中で、私は家族を巻き込むことも忘れませんでした。夕食後のひとときを利用して、その日学んだことを家族に説明するようにしました。妻や子供たちに分かりやすく説明することで、自分の理解も深まりました。特に、小学生の子供たちに為替の概念を説明するのは難しかったですが、「海外旅行に行くときのお金の交換」を例に出すと、なんとか理解してもらえました。

また、休日には家族でFX用語のクイズ大会を開催しました。「スプレッド」「スワップポイント」「ピップ」など、FX特有の用語を家族と一緒に覚えていきました。これは、家族の理解を深めると同時に、私自身の学習にも大いに役立ちました。

しかし、基礎知識を学ぶ過程で最も大切だったのは、FXのリスクについて正しく理解することでした。FXは大きな利益を得られる可能性がある反面、大きな損失を被るリスクもあります。「ハイリスク・ハイリターン」という言葉の意味を、身をもって理解しました。

そして、AIを活用するとはいえ、最終的な判断は人間である私がしなければならないということも理解しました。AIは強力なツールですが、それを使いこなすのは私自身です。そのためにも、基礎知識をしっかりと身につける必要があるのです。

FX投資の基礎知識を学ぶ過程は、予想以上に時間がかかりました。仕事の合間を縫って勉強し、夜遅くまで参考書を読み漁る日々が続きました。しかし、新しい知識を得ることの喜びと、家族の応援が、私の学習意欲を支えてくれました。

この学習過程で得た知識は、単にFX投資のためだけでなく、経済全般への理解を深めることにもつながりました。ニュースで経済指標が発表されると、その意味を理解できるようになり、世界経済の動きにも興味が湧くようになりました。

FX投資の基礎知識を学ぶ過程は、私にとって新しい世界への扉を開く体験となりました。そして、この知識を基盤に、いよいよAIを活用したFX投資への本格的な挑戦が始まります。