AIを活用したFX投資を始めて2年少しが経過し、ある程度安定した収益を上げられるようになった頃、私は家計の収支バランスについて深く考える機会を得ました。特に、妻のパート収入と私のFX収入を比較し、家計における複数の収入源のバランスについて考察することになりました。今日はその過程と気づきについて詳しくお話ししたいと思います。
まず、具体的な数字を見てみましょう。
妻のパート収入:
- 月収:8万円
- 年収:96万円(8万円 × 12ヶ月)
- 勤務時間:週20時間程度
- 収入の安定性:高い
- 社会保険:加入なし(私の扶養内)
私のFX収入(直近1年の平均):
- 月収:約25万円
- 年収:約300万円
- 投資時間:週15時間程度
- 収入の安定性:変動が大きい
- 税金:確定申告が必要
一見すると、FX収入の方が金額的には大きく上回っています。しかし、この数字だけで単純に比較することはできません。以下のような要素を考慮する必要があります:
- 安定性: 妻のパート収入は毎月安定していますが、FX収入は月によって大きく変動します。特に、市場の急変時には大きな損失を被るリスクもあります。
- 将来性: パート収入は経験を積むことで多少の昇給は期待できますが、大幅な増加は難しいでしょう。一方、FX収入は理論上は上限がありませんが、同時に不確実性も高くなります。
- 社会的側面: パートには職場での人間関係や社会とのつながりがあります。FX投資は基本的に個人での活動になるため、社会との接点が限られる可能性があります。
- スキル向上: パートでの経験は特定の職場スキルの向上につながります。FX投資では金融知識や分析力が磨かれますが、それ以外の分野でのスキル向上は限定的かもしれません。
- 時間の柔軟性: パートは決まった時間に働く必要がありますが、FX投資は時間の使い方をある程度自由に決められます。
- 精神的負担: パートは責任の範囲が明確で、精神的負担が比較的小さいです。FX投資は常に大きな金額を扱うため、精神的ストレスが大きくなる可能性があります。
- 家庭生活への影響: パートは家庭生活とのバランスが取りやすいですが、FX投資は時に家族との時間を犠牲にする可能性があります。
これらの要素を考慮しながら、私たち夫婦で話し合いを重ねました。その結果、以下のような結論に達しました:
- 収入源の多様化: パート収入とFX収入、そして私の本業の給与を合わせた3つの収入源を維持することで、リスクを分散させる。
- FX収入の位置づけ: FX収入は「臨時収入」として扱い、生活に必要な基本的な支出はパート収入と本業の給与でカバーする。FX収入は主に貯蓄や投資、特別な支出に充てる。
- 収入の使い道の明確化: パート収入は主に日々の生活費や子供の教育費に、FX収入は将来の大きな支出(住宅購入、子供の進学費用など)のための貯蓄に充てる。
- スキルアップの継続: 妻にはパートでのキャリアアップを支援し、私はFX投資のスキル向上に努める。お互いのスキルアップが、長期的には家計の安定につながると考えた。
- 社会とのつながりの維持: 妻のパートを通じての社会とのつながりを大切にする。私もFXコミュニティへの参加や、投資セミナーへの出席などを通じて、社会との接点を保つ。
- 定期的な見直し: 3ヶ月ごとに家計の収支を見直し、必要に応じて戦略を修正する。
- 精神的健康の維持: FX投資による精神的ストレスをコントロールするため、定期的に家族で旅行に行くなど、リフレッシュの機会を設ける。
この考察と決定のプロセスは、私たち夫婦にとって非常に有意義なものでした。単に数字を比較するだけでなく、家族の生活全体を見直す良い機会となったのです。
特に印象的だったのは、妻との対話を通じて、お金以外の価値観についても深く話し合えたことです。妻にとってパートの仕事は、単なる収入源ではなく、社会とのつながりや自己実現の場でもあることがわかりました。一方で、私のFX投資は、家族の将来のために新しいことにチャレンジする姿を子供たちに見せる良い機会でもあるという気づきがありました。
また、子供たちを交えて家計について話し合うことで、子供たちの金銭教育にもつながりました。収入を得ることの大変さ、お金の使い方の優先順位、貯蓄の重要性など、具体的な数字を示しながら説明することで、子供たちの理解も深まったように感じます。
この経験を通じて、私は「バランス」の重要性を改めて実感しました。収入の額だけでなく、安定性、リスク、将来性、生活の質など、様々な要素のバランスを取ることが、本当の意味での「豊かさ」につながるのだと気づいたのです。
FX投資は確かに大きな可能性を秘めています。しかし、それだけに頼るのではなく、家族全員の力を合わせ、複数の収入源をバランス良く組み合わせていくことが、長期的な家族の幸せにつながるのだと確信しています。