AIを活用したFX投資を始めて2年弱が経過した頃、私の職場で大きな変化がありました。製造ラインの24時間稼働に伴い、月に数回の夜勤が必要になったのです。これは、私のFX投資にとって新たな課題となりました。今日は夜勤とFXトレードの両立のために行った工夫と、そこから得られた気づきについてお話ししたいと思います。
夜勤が始まった当初、私はFXトレードを一時的に中断することも考えました。しかし、せっかく築き上げてきた投資スキルを手放すのは惜しいと感じ、何とか両立する方法を模索することにしました。
以下が、夜勤時のFXトレードのために行った主な工夫です:
- AIツールの活用強化: 夜勤中は常時市場を監視することができないため、AIツール(私の場合はFX GO tap)の自動アラート機能を最大限に活用することにしました。特定の条件が満たされた場合にのみ通知が来るよう設定し、効率的に情報を得られるようにしました。 具体例:重要な価格レベルのブレイクアウトや、特定の経済指標の発表時にのみアラートが鳴るよう設定しました。
- タイムシフトトレード: 夜勤の前後の時間を有効活用し、事前に分析と戦略立案を行い、条件付き注文を出すようにしました。これにより、夜勤中でもある程度のトレードが可能になりました。 具体例:夜勤前に市場分析を行い、「もし〇〇の条件が満たされたら、××の価格で買い注文を出す」といった条件付き注文を設定しました。
- 長期トレードへのシフト: 夜勤期間中は、短期的なデイトレードよりも、より長期的なポジション保有を中心とする戦略に切り替えました。これにより、常時市場を監視する必要性が減りました。 具体例:週単位や月単位のトレンドを分析し、数日から数週間保有することを前提としたトレードを増やしました。
- リスク管理の強化: 夜勤中は迅速な対応が難しいため、通常以上に厳格なリスク管理を行うことにしました。具体的には、ストップロスの設定を必須とし、一回のトレードでのリスク量を通常の半分に抑えました。 具体例:資金の1%だったリスク許容量を0.5%に引き下げ、万が一の大きな損失を防ぐようにしました。
- 休憩時間の有効活用: 夜勤中の休憩時間を利用して、短時間で効率的な市場チェックと必要に応じた調整を行うルーティンを確立しました。 具体例:15分の休憩時間で、現在のポジションの確認、重要ニュースのチェック、必要に応じたストップロスの調整を行うことができるよう、チェックリストを作成しました。
- 同僚との協力: 信頼できる同僚に状況を説明し、緊急時には簡単な対応(例:全ポジションの決済)を依頼できる関係を築きました。 具体例:極端な市場変動時には同僚に連絡してもらい、必要であれば全ポジションを決済する権限を与えました。
- 健康管理の徹底: 夜勤による体調の乱れがトレードの判断力に影響を与えないよう、睡眠や食事管理をより厳格に行いました。 具体例:夜勤後は必ず7時間以上の睡眠を取り、夜勤中も規則正しい食事を心がけました。
- モバイルアプリの活用: スマートフォンのFXトレードアプリを活用し、必要最小限の操作で取引ができるよう設定しました。 具体例:アプリのカスタマイズ機能を使い、最も重要な情報とボタンのみを表示するようにしました。
これらの工夫を実践した結果、予想以上の成果が得られました:
- 夜勤期間中の月間収益:通常月の約80%を維持
- 勝率:大きな変化なし(約78%)
- 最大ドローダウン:若干増加(約10%増)したものの、許容範囲内
しかし、この夜勤とFXトレードの両立にチャレンジしたことで得られた最大の価値は、単なる投資成績の維持だけではありません。それは、「制約がある中での創造性」と「時間の価値」について深く考える機会を得たことです。
制約がある中で最大限の効果を上げるにはどうすればいいか。限られた時間をどのように有効活用するか。これらの問いに向き合うことで、FX投資だけでなく、人生の様々な場面で応用できる智恵を得ることができました。
例えば、仕事面では、夜勤時の業務効率化のアイデアがいくつか生まれ、上司に提案して採用されました。家庭では、平日の限られた時間を家族と過ごす際の質の向上につながりました。「量」ではなく「質」を重視するマインドセットが身についたのです。
また、この経験は子供たちにも良い影響を与えました。「パパは夜勤でも頑張ってるんだね」という言葉をきっかけに、仕事の責任や時間管理の大切さについて、家族で話し合う機会が増えました。
夜勤とFXトレードの両立は、単なる投資活動の継続にとどまらず、人生における時間の使い方、優先順位の付け方、そして困難な状況下での創造性の発揮について、深く考えさせてくれる貴重な経験となりました。
そして、この経験から得た学びは、私の人生をより豊かで効率的なものにしてくれていると感じています。